ボーデインさんにお別れのメッセージ 悲しみにくれるニューヨーク

1376

8日朝、テレビパーソナリティや作家として活躍するアンソニー・ボーデイン(Anthony Bourdain)さん(61)が、収録先のフランスで自殺により死亡したことが発表された。現役で活躍していたボーデインさんの突然の訃報に、大きな衝撃が広がっている。

かつてボーデインさんがエグゼクティブ・シェフを務めた、ミッドタウンのフランス料理店「レ・アール」には、多くのファンが詰め掛け、別れを惜しんだ。店は昨年閉店しているが、扉には多くの花束や手書きのメッセージが残された。「信じられない」という呆然とした表情で、涙を浮かべながら見つめる人もいた。
メモには、様々な世界を紹介してくれたと感謝を記したものや、悲劇を繰り返さないよう自殺防止のホットライン、思い出を綴るメッセージが寄せられた。

アンソニー・ボーデイン
@mushupNY
アンソニー・ボーデイン
@mushupNY
アンソニー・ボーデイン
@mushupNY
アンソニー・ボーデイン
@mushupNY
アンソニー・ボーデイン
@mushupNY
アンソニー・ボーデイン
@mushupNY

オバマ前大統領や各界から寄せられた追悼メッセージ

レストラン業界だけではなく、テレビ業界などで活躍したボーデインさんに次々とメッセージが寄せられている
クイーンズのフラッシング発祥のスパイシーヌードル店「Xi’an Famous Foods」(西安名吃)は、ボーデインさんが「No Reservations visit」で紹介し、一躍有名になった。

オーナーの息子、ジェイソン・ワン(Jason Wang)さんは、2007年にボーデインさんが初めて父親を訪ねたことや、2015年に共にインタビューを受けた時の思い出、家族がアメリカンドリームを実現できたことへの感謝を述べ、大親友を失った悲しみのメッセージを投稿した。また、8日の同店の売り上げを自殺防止センターに寄付することを表明し、悩みを持つ人は1-800-273-8255 suicidepreventionlifeline.orgに連絡して欲しいと述べている。

アッパーウエストの老舗レストラン「バーニー・グリーングラス」(Barney Greengrass)では、ボーデインさんがいつもオーダーしていたメニュー、ノヴァサーモンのスクランブルエッグとベーグルのセットをテーブルに用意した。

Advertisement

オバマ前大統領は、ボーデインさんが食べ物について教えてくれただけではなく、結束する力や未知なるものを恐れない力を教えてくれたと、ボーデインとの思い出をツイートした。
ツイッターには、2016年にハノイで大衆食堂で食事をした時の写真が添えられている。

米セレブシェフ アンソニーボーデイン氏が死去

Contact:If you or someone you know may be considering suicide

National Suicide Prevention Lifeline(USA):1-800-273-8255
自殺防止センター(東京):03-5286-9090