オーディション番組「アメリカン・アイドル」のファイナリスト、ウィリー・スペンス(Willie Spence)さんが、交通事故で死亡したことが分かった。23歳だった。
事故が起きたのは11日、テネシー州南東部にあるチャタヌーガ付近の州間高速道路24イースト。テネシーハイウェイパトロールによると、路肩に停車していたトラックのトレーラーの後部に、スペンスさんが乗った車が衝突した。トラックの運転手にけがはなかった。2人ともシートベルトを着用していた。
スペンスさんは、昨年米国で放送されたシーズン19に出場。チェイス・ベッカムさんと、グレース・キンストラーさんと共に決勝に残り、準優勝を獲得していた。
番組では、レイ・チャールズの「我が心のジョージア」やサム・クックの「A Change Is Gonna Come」、シンシア・エリボの「Stand Up」などの名曲をソウルフルに歌い上げ、審査員のケイティ・ペリーやライオネル・リッチー、ルーク・ブライアン、観客からスタンディングオベーションが送られた。
アメリカン・アイドルの公式Twitterアカウントは「周りにいる皆を明るくしてくれる、真に才能に恵まれた人物だった。深く惜しまれることだろう」と追悼のメッセージを投稿した。
We are devastated about the passing of our beloved American Idol family member, Willie Spence. He was a true talent who lit up every room he entered and will be deeply missed. We send our condolences to his loved ones. pic.twitter.com/QWrWqf7qQN
— American Idol (@AmericanIdol) October 12, 2022
ジョージア州ダグラスで育ったスペンスさんは、フロリダ州の教会で祖父から歌い方を習ったという。身長183センチ、体重181キロの大柄だった。オーディションでは、2020年3月に入院し、80キロ以上減量したと明かしていた。
現在はシンガーとして活躍しており、来月には初のロンドン公演を予定していた。
事故に遭う15時間前、車内で讃美歌「You are my hiding place」を歌う姿をSNSに投稿していた。