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白人至上主義者がタリバンを賞賛?

極右グループや白人至上主義者の間で、タリバンのアフガン制圧を賞賛する声がネットで広がっているという。

ニューヨークタイムズのコラムニスト、ミッシェル・ゴールドバーグ氏は27日の論説投稿で、Z世代のオルタナ右翼が、タリバンの前進を祝福することを専門にしたツイッターアカウントを運営していると紹介。さらに、白人至上主義者らがテレグラムに投稿している内容を示し、極右、オルタナ右翼が活気づいていると指摘した。

白人至上主義者でポッドキャスターのニコラス・フエンテス氏は、テレグラムの4万人のフォロワーに向かって「タリバンは保守派で宗教勢力であるが、米国は無神でリベラルだ」と投稿。続けて「アフガニスタンにおける米国政府の敗北は、前向きな発展であることに疑問の余地はない」とタリバンの復権を歓迎した。

5万人のフォロワーを抱えるプラウド・ボーイズ関連のアカウントは「イスラムは有害だと思っていた」としつつ「彼らは国教を法律として取り戻し、反対派を処刑した。尊敬しないわけにいかない」と投稿した。

これら反イスラムの白人至上主義者らが、タリバンを賞賛する理由について、「Homegrown Hate」の著者、サラ・カマリ氏は、バズフィードの取材に、過激イスラム主義者を支持することで、自分たちは同様に米政府の標的にされた犠牲者だという筋書きを「具象化」しようとしていると説明。この共通した犠牲者意識は、政府や有色人種、移民に対する戦いを「神聖かつ正義、必要なもの」として是認することにつながっていると語った。

タリバンによる制圧に肯定的なのは、一部の過激主義者に限らない。前出のゴールドバーグ氏は、著名な保守派のナショナリストの間で、制圧をリベラルの国際主義の敗北とみなし、微妙に満足を示す傾向があったと指摘した。

「ナショナリズムの美徳(The Virtue of Nationalism)」の著者、ヨラム・ハゾニー氏は「アフガニスタンの屈辱は、古いパラダイムを引き離して、新たな考えを呼び入れるのであれば、価値あることだ」と投稿。この数日後には、イラクとアフガニスタンの過ちは、これを率いる人々の頭の中にある考えだとした上で、「その名前を言おう。リベラリズムだ」とツイートした。

Foxニュースのホスト、タッカー・カールソン氏は番組で「彼らはマスキュリニティを嫌悪していない」と政治文化にシンパシーを示しつつ、「それを有害だと思っていないし、家父長制を好んでいる。一部の女性もそれを好ましく思っている」と説明。「ネオリベラルのプログラム全体が異様なものであるがゆえに、アフガニスタンで失敗した可能性もある」と主張した。

専門家は、アフガニスタンの失敗が、今後、国内過激主義の勢力拡大に利用される問題を指摘している。

白人至上主義運動の研究者、キャスリーン・ブリュー氏はツイッターで、カブールの大使館の避難のイメージは、サイゴン陥落を直接的に想起させるものだと指摘。「白人至上主義運動に関わる人々は、この瞬間や失敗した戦争、政府の裏切りという考えを、何十年も運動の活発化、組織化することに利用してきた」とした上で、「古いリクルート戦略を、この新たな文脈に適用するのはたやすい」と、今後の宣教活動に利用されるとの考えを語った。さらに、対テロ戦争やアフガニスタンの不朽の自由作戦にフラストレーションを抱く退役軍人が、取り込まれ、先鋭化していく可能性に懸念を示した。

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