28日、アマゾン社の倉庫から27万ドルを超えるパソコン周辺機器を盗み出したとして逮捕、郵便詐欺の罪で起訴された同社の従業員が、有罪を認めた。
有罪答弁を行なったのはノースカロライナ州シャーロット在住のダグラス・ライト被告（27）。
FBIの発表によると、犯行を行なったのは2020年6月から2021年9月の間で、シャーロットにあるアマゾン社の倉庫から27万3,000ドル（3,100万円）相当の部品を盗み、転売していた。ライト被告はオペレーションマネージャーを務めており、立場を利用してコンピューターを不正に操作。ハードディスク、プロセッサー、GPUといった特定の部品を出荷、自宅に配送していた。盗んだ品物は、カリフォルニア州にあるコンピューター卸企業に転売していた。
刑の言い渡しの期日は確定していないが、最大で禁錮20年と25万ドル（約2千800万円）の罰金に処される可能性がある。
ライト被告が転売で得た収益は明らかにされていないが、CPUをはじめとするパソコン部品は世界的な供給品に陥っており、相当な金額を得ていた可能性がある。価格高騰に目をつけた犯行も増加しており、昨年カリフォルニア州で、輸送中にトラック一台分のEVGA製ビデオカードが盗み出される事件が発生している。