アレクサンドリア・オカシオ・コルテス（Alexandria Ocasio-Cortez）下院議員（民主・ニューヨーク州）は18日の民主党全国大会で、バーニー・サンダース上院議員（無・バーモント州）を大統領候補に指名した。
コルテス氏は1分半のスピーチで、民主社会主義のサンダース氏が率いた大衆運動を称えた。
コルテス氏は、ムーブメントは「21世紀の社会的、経済的、保障された医療、高等教育、生活賃金、労働者の権利などを含む人権の確立」や「人種間不平等、植民地化、女性蔑視、同性愛恐怖症の傷を認識し、それらの修復」に取り組んできたと述べた。
また「過去の暴力や、外国人恐怖症を退ける外交政策や、移民政策の提案と再築」を目指した活動だと主張した。
さらに米国経済は「多くの人々の長期的な安定を犠牲にし、少数に爆発的な富の不平等の恩恵をもたらしている」と述べ、「持続不可能な残虐行為」だと非難。サンダース氏は「民主主義を取り戻すための歴史的な草の根運動」を組織したと功績を述べた。
コルテス氏はスピーチの最後で「何百万人もの人々が、立ち退きや失業、医療の欠如に直面しており、これらの根深い体系的な解決策を模索している時代において、バーモント州のバーニー・サンダース議員を2度目の米国大統領候補として指名する。」と発表した。
コルテス氏の発表に多くの人が混乱。SNSでは「民主党が敗退したら、彼女に一因がある」という声も上がった。しかし、民主党大会の規則では、基準を満たした候補者は大統領候補として指名する必要があるため、あくまで手続き的なものであったという。
コルテス氏はのちに、「もし困惑したなら、心配しないで。・・私はサンダース氏の2回目の任命を求められました。」とツイート。正式に大統領候補に任命されたバイデン氏に祝辞を述べ、「11月に勝利を勝ち取りましょう」と支持者らに呼びかけた。サンダース氏の指名については「間違いなく名誉なことだ」と加えた。
なお民主党は同日、ジョー・バイデン前副大統領を正式に党の大統領候補に指名。
2日目は、元大統領のビル・クリントン氏とジミー・カーター氏、共和党ブッシュ政権の国務長官、コリン・パウエル氏が演説を行い、バイデン氏の支持を表明した。