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クオモ氏擁護?米俳優 誤解招く発言に非難殺到

クオモ州知事のセクハラ辞任を「悲劇的」と表現した米俳優アレック・ボールドウィン氏に非難が殺到した。

トランプ氏のモノマネや「ボス・ベイビー」で知られるボールドウィン氏は「クオモ氏をどう思うかに関わらず、悲劇的な日」とSNSに投稿。続けて、この国の党派政治は、野心的な人々を引き寄せているが、これらの人々は「現在のキャンセルカルチャーのもと、欠点を露呈し、それを増幅させるだろう」と述べた。

この発言に対し、一部のユーザーはクオモ氏を擁護した発言だと反応。さらに「党派政治やキャンセルカルチャーは関係ない」「セクハラは犯罪であり、短所や弱点などではない」などセクハラを軽視していると非難する声が相次いだ。

批判を受け、ボールドウィン氏はインスタグラムでコメントを投稿。「クオモは誤っている」と述べ、セクハラを過小評価したつもりはないと主張。「悲劇的というのは、多くの有力な政治家が、極端に現実離れしていると伝えようとしたもの」と説明した。
「政治家はメガドナーや組合、企業のために働いており、有権者のことなど気にかけていない」「クオモは一般人のことを忘れており、それが私を悲しませた」とツイッターの投稿の真意を述べた。

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なおニューヨーク州生まれのボールドウィン氏は昨年、クオモ氏に協力し、住民に「ステイホーム」を呼びかけるキャンペーンに参加していた。

キャンセルカルチャーに関しては、以前から否定的な考えを示している。ウディ・アレン監督を擁護したほか、今年8月にはSNSで「解決策より、より多くの問題を生み出している」と主張。「巨大なトローリングで、キャリアや人生を破壊するに値しない人々を捕まえている」と非難していた。

クオモ氏はセクハラを否定

クオモ氏は辞任表明の会見で、レティシア・ジェームズ州司法長官の報告書は「偏見と公平性の欠如」があり、「最も深刻な申し立てでさえも、信頼にたる事実に基づいていない」と批判。「不適切な行為があったと主張することが、セクハラを結論づけるものではない」と反論している。

セクハラの判断は政治動機に基づくものだと批判しつつ、今後の政治的・法的論争に政府の時間と税金の浪費をしてはならないと説明。自らがその原因になるわけにはいかないと、辞任に至った理由を語った。
辞任は14日後に有効となり、キャシー・ホーク副知事が、ニューヨーク州初めての女性知事として就任する。

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