CNNアコスタ記者 トランプ大統領の訪問地 フランスでお出迎え

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CNNのホワイトハウス担当記者のジム・アコスタ氏が9日、エッフェル塔を背景にした写真をツイッターに投稿し、トランプ大統領の訪問地であるフランスに到着したことを報告した。

ツイートは、パリで開催される第一次世界大戦休戦記念日の式典のため、トランプ大統領がメラニア夫人とともにアンドルーズ空軍基地を出発した直後に配信された。

アコスタ記者は、7日の大統領記者会見でトランプ大統領と激しいやりとりを繰り広げ、その後、ホワイトハウスから出入り禁止となった。
サラ・ハッカビー・サンダース大統領報道官は、出入り禁止の理由について、アコスタ氏が「女性に手を当てた」からだと説明。アコスタ氏の行為を「我々は決して許すことはできない」と述べた。女性とは、記者会見でマイクを手渡す係をしていたインターンで、質問を続けるアコスタ氏からマイクを何度も取り上げようとした。

サンダース報道官は、証拠としてアコスタ氏の腕が女性に当たる動画をツイッターでシェアした。しかし、シェア動画はオリジナルのものではなく、編集が施されていることが判明している。
ある専門家は、アコスタ氏の腕が接触したように見える瞬間のコマを数コマ分フリーズして強調しているほか、腕を動かす場面の速度を速め、より攻撃的に見えるように編集が施されていることを指摘している。また、サンダース氏の動画から音声が消されていることも、編集を気づかれないようにするためではないか、と指摘する。

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ワシントンポストの比較動画からは、速度に編集が施されていることがよくわかる。

さらに、サンダース氏がシェアした動画は、極右派で陰謀論者として知られるアレックス・ジョーンズのサイト、Infrowarsのエディターによるものであることが指摘されている。Infrowarsをはじめ、アレックス・ジョーンズ氏のアカウントはツイッターやメジャーなSNSから凍結されており、大統領報道官が、その関係者の動画をシェアしたことに驚きが広がっている。

アコスタ氏は、サンダース氏の主張が「嘘」であると反撃している。

本日、トランプ大統領は問題のビデオについて聞かれ、「だれも細工なんかしていない。不誠実なレポートだ。クローズアップしてあっただけだ」と回答した。さらに、7日の記者会見でトランプ大統領と衝突したアメリカン・アーバン・ラジオネットワークのエイプリル・ライアン記者を「彼女はどんなことをしでかしたか自分でわかっていない….彼女はとてもたちが悪い。」と述べ、ライアン記者からもホワイトハウスの記者証を取り上げる意向を示し、「ホワイトハウスと大統領職に敬意をもたないといけない」と、理由を語った。