25日にメイン州のボーリング場などで起きた銃乱射事件に関し、ジャネット・ミルズ州知事は会見を開き、18人が死亡、13人が負傷したと発表した。
捜査当局は、容疑者を銃のインストラクター、ロバート・カード(40)と特定。事件から20時間以上が経った現在も逃走を続けている。容疑者は「武装して危険」であるとし、住民らに自宅にとどまるよう勧告を発した。100人を超える捜査官を投入し、大規模な捜索が行われている。
事件が起きたのは25日午後7時ころ。昨晩の報道によると、カード容疑者はメイン州の人口第2の都市ルイストンにあるボーリング場「Just-In-Time Recreation Bowl」で、アサルトライフルを乱射して7人を殺害。その後、約4マイル離れたレストラン「Schemengees Bar & Grille」で8人を殺害した。
ロバート・カード容疑者についてわかっていること
AP通信によると、ロバート・カード(Robert Card)容疑者はルイストンの中心から東に15マイルほど離れた人口3,000人ほどの町、ボウイドウィン在住で、米陸軍の予備役だった。今年7月中旬、ニューヨーク州ウエストポイントの陸軍士官学校で行われた訓練中に「異常な振る舞い」が見られたことから、軍当局者の求めにより、警察に精神鑑定のために連行されたことがあったという。
Heavy recorded the Twitter likes of alleged mass shooter Robert Card, from his now suspended Twitter account, which includes @TuckerCarlson @DonaldJTrumpJr @DineshDSouza @elonmusk @SpeakerMcCarthy @catturd2 @jordanbpeterson https://t.co/h3OjNtTflZ pic.twitter.com/bq99VEek0J
— Eliot Higgins (@EliotHiggins) October 26, 2023
本人のものとみられるX(旧ツイッター)アカウントは昨年11月に作成され、今年の4月まで活動を続けていた。「いいね」をしていた投稿には、イーロン・マスク氏によるものや、CNBC、同局の投資番組の司会ジム・クレイマー氏といった経済情報に関するものも複数あった。
元FOXニュース司会のタッカー・カールソン氏、風刺メディア、バビロン・ビー、インド系アメリカ人の政治コメンテーターで作家、映画監督のディネシュ・ドゥスーザ氏、トランプ・ジュニア氏といったライトウィングとされる著名人、政治家では共和党の元下院議長ケビン・マッカーシー氏、ジム・ジョーダン下院議員の投稿にもたびたび「いいね」していた。