ロシアのオリガルヒで民間軍事会社「ワグネル・グループ」の創設者、エフゲニー・プリゴジン氏は、米国の元海兵隊員が、同組織で働いていると明かした。

バロンズによると、プリゴジン氏はヘルシンキ新聞の取材に、自身のケータリング会社を通じた声明で、組織にはフィンランド市民が約20人ほどいると説明。「戦場におけるフィンランド人には良い意見を持っている。イギリス大隊(ワグネルの一部)で戦っており、米国民で元海兵隊大将が指揮している」と明かした。

プリゴジン氏は、表向きはロシア政府のポストを有していないが、長らくプーチン氏の外交上の目的の推進を影で助けていると考えられている。プーチン氏が頻繁に訪れるレストランと、州や市当局と高額な契約を結ぶケータリング会社を所有していることから「プーチンの料理長」の愛称で呼ばれる。

ワグネルとの関係について否定を続けていたが、今年9月、2014年に自らが組織を立ち上げたことを認めた。

先月はプーチン大統領と個人的に面会し、軍幹部らを批判したと伝えられるなど、ウクライナ戦を通じて存在感を増している。今月初旬には、サンクトペテルブルクに初の本社を開設したと報じられた。

ウクライナ国防省情報総局は、ワグネルの傭兵数は8,000人以上おり、大半が囚人でスカウトされた者だと指摘している。実際、ロシアのウクライナ侵攻開始後、プリゴジン氏自らが刑務所を訪ねて勧誘する動画が、SNSに度々出回っている。

今月中旬、ワグネルに関係するテレグラムチャンネルで、ウクライナに投稿し、捕虜交換でロシアに戻されたとする戦闘員が、ハンマーで撲殺される見せしめ動画が出回ったが、この男性も今年7月に傭兵として加わるまでの24年間を刑務所で過ごしていた。

ガーディアンによると、9月にウクライナ軍の捕虜となったが、投降後のインタビューで、刑務所を出るために参加し、すぐに投降する計画を立てたと自白したほか、ウクライナ軍に加わり、ロシアと戦う希望を述べたという。

プリゴジン氏は、この戦闘員を「国民を裏切り、仲間を裏切り、わざと裏切った」と批判し、ビデオは「犬には犬らしい死が待っている」と呼ぶべきだと述べている。