イバンカ氏 バイデン氏就任式に出席?トランプ氏は憤慨

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イバンカ・トランプ氏は1月20日のバイデン次期大統領の就任式に出席を計画しているという。デイリーメールがホワイトハウス内部の人物の話として伝えた

同人物は、イバンカ氏は「約束された政治キャリア」が危うくなるのを心配しており、「自身の名声を保つためなら何でもする」と語っている。

トランプ大統領はバイデン氏の就任式に参加しない意向を明確にしている。議事堂暴動事件の2日後、ツイッターに「質問してきたすべての人に言っておくが、私は1月20日の就任式には行かない」と投稿していた。

トランプ氏は娘の決断に憤慨し、自分を倒そうとする連中と関わろうと思うことさえ侮辱だと述べ、家族は団結し、統一戦線で立ち向かわなければならないと話したという。さらに、イバンカ氏が就任式の場にいることは、彼女の何千人もの支持者を犠牲にする行為で、過去最悪の決断だと伝えたという。

情報筋によると、イバンカ氏はバイデン氏の就任式に出席することは潔さを示すものであり、将来の支持者獲得に繋がると確信している。自分の政治的な目標を守らなければならず、「同日に予定している父親の2024年キックオフキャンペーンに出席することですべてを台無しにするつもりはない」と話しているという。

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一方、別の情報筋は、イバンカ氏の就任式出席の可能性を否定している。

6日の議事堂暴動事件後、トランプ氏の責任を求める声が強まっており、下院では11日、トランプ氏に対する弾劾決議案が提出された。

ホワイトハウス内の緊張は高く、ある情報筋は、トランプ氏の子供らが支配力を求めて必死に争っており、スタッフは腫れ物に触るかのようだと状況を説明。「トランプキッズ達の究極のサーカスと呼ばれている」とデイリーメールに語った。

イバンカ氏は昨年12月、フロリダに移り住む可能性が報じられた際、引っ越しは政界進出の足がかりではないかとの憶測が流れていた。

前大統領が新大統領の就任式に出席しないのは、152年ぶりの出来事だという。史上初めて弾劾訴追を受けたアンドリュー・ジョンソン第17代大統領は、1869年のユリシーズ・グラント大統領の就任式の出席を拒否した。このほか、ジョン・アダムズ第2代大統領とジョン・クィンシー・アダムズ第6代大統領も後継者の就任式に参加しなかったという。