「おぞましい光景」放し飼いの犬が通行人を襲撃、81歳男性が死亡、3人が負傷

850

24日午後、テキサス州サンアントニオで、犬2頭が通行人を襲い、1人が死亡、3人が負傷する事件があった。

サンアントニオ警察は同日、飼い主の31歳の男を逮捕した。

死亡したのは81歳の男性で、一緒にいた74歳の妻は病院に搬送されたが、重体だという。そのほかに、1人が手を噛まれ病院で治療を受けているほか、対応にあたった消防隊員が足を噛まれた。

襲った犬はアメリカン・スタッフォードシャー・テリアで、安楽死させられることになった。

発表によると二人が友人宅を訪ねようと車を降りた際、隣家の庭から2頭が飛び出し、襲いかかった。

Advertisement

通報を受けた消防署の救急隊が到着した時点で、犬は攻撃を続けていた。

現場で記者会見を行ったサンアントニオ消防署のチャールズ・フッド署長は、隊員らが駆けつけた際、男性は犬に引きずられ、全身血まみれの状態だったと説明。男性は現場で応急処置と輸血を受けた後、病院に搬送されたが助からなかったと話した。隊員らは、被害者に近づくために、ツルハシやパイプを使って犬を追い払ったといい、「関係者全員にとっておぞましい光景であり、恐ろしい経験だった」と語った。

目撃者が撮影した動画には、犬と格闘する隊員らの様子が撮影されている。

地元テレビ局によると、襲った2頭に加えて同じ家に買われていたもう1頭が、市のアニマルケアサービスに引き取られた。

この家では、2021年にも人が噛まれ軽傷を負う事件があった。当時は、州の法律に則って、犬たちを一定期間隔離した後、飼い主に返されていた。