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NY地下鉄 高齢者2人が無差別暴行被害に

ニューヨーク市の地下鉄で16日、2人のアジア人女性が無差別暴行を受けた。

abc7NYによると、午前11時頃、71歳の女性がミッドタウンを走行中のEトレインで被害にあった。女性は40代の男に顔を殴られ、出血するけがを負った。女性は仕返しをしようと立ち上がったが、男は別の車両へと移ったという。女性は、隣はアジア人以外の小柄な女性が座っているにも関わらず、自分だけが攻撃の対象となったとして「明らかに人種に基づく行為だ」と語っている。ニューヨーク市警察は現在、ヘイトクライムでの捜査は行っていないという。

もう一人の女性(68)は午前6時50分ごろ、ハーレムにあるAトレインのプラットホーム(ウエスト125ストリート&セントニコラスアベニュー駅)で後頭部を殴られた。容疑者は20代の男性で、走って逃げたという。

市内では12日から13日にかけて、4人のホームレスが刃物で襲われ、2人が死亡、2人が負傷する事件が起きた。NYPDは14日、ホームレスの男リゴベルト・ロペス(Rigoberto Lopez)被告(21)を拘束したと発表。殺人および殺人未遂の罪で起訴した。

デブラシオ市長は、高齢者2人が暴行された事件について「地下鉄での暴力は容認しない」と非難。安全対策として500人以上の警察官を追加で配備したと語った。

ブルックリン区長で、ニューヨーク市長選に名乗りを上げているエリック・アダムス氏は、地下鉄での犯罪増加は、精神疾患を患っている人々に関連するものだと語っている。「地下鉄の安全性について、市のアプローチが失敗しているのは明白だ。最近起きた暴力事件が示すように、多くの人々が必要としているメンタルヘルスの治療を受けていない」と見解を述べた。

MTAは「緊急のメンタルヘルス・クライシス」による暴力事件に対応するため、NYPDに1,000人の警察官の派遣を要請している。

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