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NY市レストラン300店が州と市を提訴、店内飲食禁止の損害賠償求め

ニューヨーク市の飲食店300軒以上が、店内飲食の禁止による20億ドルの損害賠償を求め、ニューヨーク州とニューヨーク市を相手に集団訴訟を起こした。Crain’sが報じた。

先週、クイーンズとナッソー郡の境にあるリトルネックのイタリアンレストラン「イルバッコ」(Il Bacco)は、店内飲食の禁止による損害賠償と行政命令の解除を求め、クオモ知事とデブラシオ市長を提訴していた。新たに350店近いレストランが訴訟に加わった。

原告側の代理人は、James Mermigis氏が務める。同氏は先月、ジムのオーナー1,500人が集団訴訟を起こした際に代理人を務めた。訴訟が提起された後、クオモ知事はジムの再開を許可している。

イルバッコのオーナーはCBSニューヨークに対し、2ブロック先にあるナッソー郡のレストランは既に店内飲食を再開しており、新型コロナウイルスの感染も拡大していないと述べ、「非常に不公平だ」と不満をあらわにした。
代理人のMermigis氏は、「市の感染率は1%を下回っており、店内飲食の禁止は科学に基づいた判断ではない」と主張した。

飲食業界を代表する非営利団体ニューヨーク・ホスピタリィ・アライアンスも、州や市を提訴する意向を示している。

再開は来年春?

デブラシオ氏は1日、店内飲食に関して「大きな前進が必要」で、来年春のワクチンの完成を「期待している」と語り、すぐに再開しない見通しを述べた
2日の会見では、数週間以内に方針を明らかにすると発表。ただし「健康と安全が第一優先」だと述べ、どちらに傾くかは不明だと加えた。

クオモ知事も昨日、インフルエンザが流行する季節に入ることや、人数制限などの規制は取り締まりが困難であることを理由に、再開の結論は急がないと語っている。

隣のニュージャージー州では、今週金曜日より店内での飲食を許可すると発表した。店内の客数は通常の25%に制限する。

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