トランプ大統領 ソーシャルディスタンスのガイドラインを4月30日まで延長

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トランプ大統領は29日、ホワイトハウスのローズガーデンで記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための国民向けガイドラインの期間を4月30日まで延長すると発表した。

ガイドラインは、レストランやバーの中での飲食や集会の自粛、自宅勤務といったソーシャル・ディスタンスの実施を求めるもので、当初3月16日から15日間の予定だった。トランプ氏は先週、ガイドラインを見直し、4月中旬に経済を再開したい意向を述べていた。

トランプ氏は「モデルでは、死亡率のピークは2週間以内になると推定している。」と述べ、「勝利を勝ち取る前に勝利を宣言することほど悪いことはない。すべてにとって損失となるだろう」と語った。

続けて「それゆえ、拡散を遅くするために4月30日までガイドラインを延長する。火曜日に計画を完成させて、調査の要約と裏付けとなるデータ、戦略を国民に提示する」と語った。

国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)所長は、トランプ氏の決断を「賢明で良識がある」と評価。ファウチ氏は同日朝、CNNの番組で、米国の死者数は10万人から20万人になる可能性があると語っていた。

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トランプ氏は6月1日までに「回復に向かうだろう」と見通しを述べ、「6月1日には、たくさんのすばらしいことが起きるだろうと考えている」と語った。