2026年W杯 米・加・メキシコ3カ国共催決定

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13日、2026年FIFAワールドカップが、米国、カナダ、メキシコの3カ国で共同開催されることが、国際サッカー連盟の総会で決定した。3カ国での共催は史上初となり、米国でワールドカップが開催されるのは1994年以来。メキシコでは1986年以来、カナダでの開催は初めてとなる。2026年大会より、出場チームは32から48へと増加する。

各連盟協会による投票結果は、共催3カ国が中南米や、ヨーロッパの一部、アジアから134票を獲得し、アフリカが支持したモロッコは65票を獲得した。
2026年W杯の試合数は80試合となり、60試合を米国で開催し、カナダとメキシコでは各10試合が開催する。ニューヨークタイムズによると、決勝戦は、ニュージャージ州イーストラザフォード(East Rutherford)のメットライフ・スタジアム(MetLife Stadium)で開催され、準決勝も米国で行われる。
競技場は、23都市の中から、16箇所が選ばれる予定。

政治的懸念はクリア

USA TODAYによると、米国での開催については政治的な問題が懸念事項となっていた。3月以来、トランプ大統領から、FIFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長宛に書かれた、合計3通の書簡が、米国サッカー連盟代表のカルロス・コルデイロ(Carlos Cordeiro)氏より送られたという。このレターは結果として、イスラム諸国に関する移民政策が、試合に影響を与えることはないという保証を与えたという。

共催3カ国は、北米で開催した場合、記録的な観衆に加え、記録的な収益、110億ドル(約1.2兆円)にものぼる記録的なFIFAへの利益をもたらすとして、収益性の積極的なアピールを行ったという。

トランプ大統領、カナダのトルドー首相、メキシコのペニャ・ニエト大統領は、共同開催の決定を歓迎をツイッターで述べた。

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