NY市警察、新型コロナ関連の憎悪犯罪で13歳を逮捕

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ニューヨーク市警察(NYPD)は13日、アジア人男性に対し、差別的な言葉を発し、蹴るなどの暴行を加えたとして、13歳の少年を憎悪犯罪(ヘイトクライム)の容疑を逮捕した。abcニューヨークが報じた。

事件は10日午後8時ごろ、イーストハーレムで発生した。59歳の男性が、マディソンアベニューと104ストリート付近を歩いていたところ、「国へ帰れ」「f–- チャイナコロナウイルス」とののしり、暴行を加えたという。背後から蹴られた男性は転倒し、手や膝を負傷した。病院での治療は受けていないという。NYPDは、少年の映像を公開し、情報提供を呼びかけていた。

アジア人男性は、逮捕された少年から嫌がらせを受けたのは初めてではないと語っている。先週土曜日にも、男性の顔に唾をはき、「中国人はコロナ持ちだ。」と罵倒したという

NYPDは未成年のため、名前等は公開していないが、暴行や憎悪犯罪、悪質な嫌がらせの容疑で訴追すると予定だという。

クイーンズで親子に嫌がらせ

ニューヨークポスト紙は14日、クイーンズのフォレストヒルズでアジア人の親子が、路上で繰り返し嫌がらせを受けたとして、NYPDが憎悪犯罪で捜査を行っていると報じた。

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事件があったのは13日午後7時ごろ。59歳のアジア人の男性と10歳の息子が、70アベニューとクイーンズブールバード付近を歩いていた際、迷彩服姿の男性が「f–– Chinese」「コロナマスクはどこだ?」などと叫んだという。

マスクを着用していないと暴行

10日には23歳のアジア人女性が、ミッドタウンの34ストリートと5アベニューを歩いていたところ、マスクを着用していないという理由で、別の女性から顔を殴られる事件が発生した
女性は病院で手当てを受け、顎を脱臼している可能性があるという。2人は顔見知りだった。犯人は捕まっておらず、NYPDが行方を追っている。

この事件を受け、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ州知事は11日、ニューヨーク州警察に対し、NYPDの捜査に協力するよう指示したと発表した。

ニューヨーク市は、新型コロナウイルスに関連し、嫌がらせや暴行を受けた場合は、311(NYC)もしくは911(NYPD)に通報するよう呼びかけている。