Zappos前CEOトニー・シェイ氏、46歳で死去

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オンライン小売店ザッポス(Zappos.com)の前最高経営責任者(CEO)のトニー・シェイ(Tony Hsieh)氏が27日、コネチカット州で死去した。46歳だった。
同氏がラスベガスのダウンタウン地区活性化のために創業したDTPカンパニーズが明らかにした。

地元メディアKLAS-TVによると、シェイ氏はコネチカット州を訪れていた際、住宅火災で負った怪我により亡くなったという。

DTP社は声明で「トニーの思いやりと寛容さは、人々の琴線に触れ、世界を明るく照らした。彼の信念は、幸福を届けるということだった。旅立ちを悼むのではなく、彼の人生を私たちと祝いましょう」と発表した。

ラスベガスに激震

ベイエリアで育ったシェイ氏は24歳の時、最初に起業したマーケティング会社LinkExchangeをマイクロソフト社に売却した。

資金を元手に、ベンチャーキャピタル会社を設立。1999年にニック・スウィンマーン(Nick Swinmurn)氏が創業した靴のオンライン小売店シューサイト(ShoeSite.com、後にZappos.comへと変更)に投資した後、同社の経営に加わった。

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2004年に本社をベイエリアからラスベガス郊外へと移転。シェイ氏は、カスタマーサービスを拡大させ、従業員に権限と動機付けを与えるフラットなマネジメント組織を構築することで、大企業へと成長させた。
シェイ氏のリーダーシップや経営戦略を記した著書「ザッポス伝説」(Delivering Happiness)はビジネス書としてベストセラーになった。
ザッポスは2009年、アマゾンに12億ドルで売却されたが、今年頭に引退するまでの21年間、CEOとして同社を率いた。

同社は声明で「世界は、素晴らしい先見の明を持った偉大な人物を失った。彼の精神は、永遠にZapposの一部として受け継がれるだろう」とシェイ氏の死を悼んだ。

2013年にはラスベガスの都市再生のために3億5,000ドルの投資を約束し、ザッポス本社を旧ラスベガス市庁舎へと移転した。
シェイ氏は、犯罪や貧困層の増加で衰退するラスベガスのアパートやホテル、カジノ、建物などを買い取り、同地で起業するスタートアップ企業に多額の投資を行っていた

スティーブ・シソラック(Steve Sisolak)ネバダ州知事は27日夜「トニー・シェイはダウンタウンラスベガスの変革に大変重要な役割を果たしてくれた」と述べ、家族と友人に哀悼の意を表した。