スパイク・リー、ウディ・アレンを擁護も、その後謝罪

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スパイク・リーは12日、ニューヨークのラジオ番組で、児童へのわいせつ疑惑のあるウディ・アレンを「素晴らしい監督」と擁護。不祥事などで物議を醸した人物のボイコットを求める「キャンセル・カルチャー」を非難した。しかし翌日、スパイク・リーは「誤っていた」と謝罪した。

Hollywood Reporterによると、リー氏は「このキャンセルものは、ウディだけじゃない。」と述べ「これまでを振り返ってみると、誰かを殺さないにせよ、彼らがあたかも存在しなかったのように消し去ることができるのか、私には分からない。」と語った。さらに「彼は私の友人だ。ニックスファン仲間であり、彼がいま大変な時であることは分かっている。」と述べた。

しかしその翌日、ツイッターで謝罪を表明。「深くお詫びする。私の発言は誤っていた。セクハラや暴行、暴力行為は今も、これからも容認しない。このような扱いは、最小限に抑えるどころか、真の被害をもたらす。」と述べた。

https://twitter.com/SpikeLeeJoint/status/1271913863529639936

ウディ・アレンには1990年代、養女のディラン・ファローさんが7歳の時、わいせつ行為をはたらいた疑惑がある。虐待について、ウディ・アレンは当時から一貫して疑惑を否定し、不起訴処分となっているが、#MeTooムーブメント以降、ファローさんがテレビ出演し告発するなど、再び注目を浴びた。

グレタ・ガーウィグやコリン・ファース、ティモシー・シャラメなどは、今後監督と仕事を行わないと表明。アマゾンは撮影済みの映画「レイニー・デー・イン・ニューヨーク」の米国での劇場公開を見送り、残り3作品の契約を破棄した

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ウディ・アレンは回顧録「Apropos of Nothing」の出版を予定していたが、息子でジャーナリストのローナン・ファローさんが強く反発。自身の著書と同じ出版社のアシェット・ブック・グループとの関係を断ち切ると警告した。同社の社員も職場ストライキを行う事態に発展し、出版中止が発表された。その後回顧録は、アーケード・パブリッシングから出版されている。

スパイク・リーは、ベトナム戦争の退役軍人の物語「Da 5 Bloods」が先週末より、Netflixで公開された。