ジュリアーニ氏 SNSのデマ拡散に警告。ネット「お前が言うな!」

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paparazzza / Shutterstock.com

トランプ前大統領の弁護士、ルディ・ジュリアーニ氏は3日、ランブルに投稿した動画で、ソーシャルメディアで日常的に起きているデマの問題に対処しなければ、恐ろしい結果になると警告した。

この2日前、ジュリアーニ氏はYouTubeに投稿した動画で、大統領選挙が盗まれたと根拠のない主張をしたとして、一時的に新規投稿を制限されたと報じられている。

ジュリアーニ氏は動画で、法的に保護されているSNSは、政治ニュースを取得する人口がテレビを抜くほどに成長しているにも関わらず、正確性を求められず、デマが蔓延していると説明。ツイッターがトランプ氏のアカウントを停止した話に触れつつ、情報の正確性は確認されないが、政治アジェンダはチェックされていると述べ、この先には建国の父が恐れた「無知な有権者」という恐ろしい結果が待っていると警告した。SNSの情報を額面通りに受け止めずに、一人一人がファクトチェッカーにならなければならないと話した。さらに、フォロワーに、ジョージ・オーウェルの「1984」には、フェイクニュースなどの現代の問題が描かれていると述べ、読むように促した。

新作動画の投稿を知らせたジュリアーニ氏のツイートに対して、ユーザーからは「自分のことを非常にうまく言い当てている」「開いた口がふさがらないほどの恥知らず」「お友達のトランプさんを批判しているように聞こえます」「狂気、もしかしたらアルツハイマーのお医者が必要だ」「誤情報の拡散隊長による誤情報への警告、ルディのたわごとの極みだ」など、ツッコミが殺到している。

昨年11月の選挙後、選挙結果を覆そうと各州で訴訟を提起したジュリアーニ氏は、テレビや集会、会見に度々出演して、選挙で大規模な不正があったと繰り返し唱えた。1月6日の議事堂襲撃事件へとつながった直前の集会では、選挙について「決闘裁判」をしようと聴衆に呼びかけた。

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ジュリアーニ氏による選挙不正説の標的とされた投票システム2社(スマートマティック、ドミニオン・ボーティング・システム)は、それぞれ名誉毀損の訴訟を起こしている。ドミニオン社は訴状で、ジュリアーニ氏は、選挙不正が虚偽であると認識し、法廷では主張を控えていたにもかかわらず、「バイラルになることが予見できる大嘘」を作って拡散し、「数百万人を騙して、同社が票を盗み、選挙結果を操作したと信じこませた」と主張。さらに、1日2万ドルの弁護士費用を要求しているほか、ポッドキャストで金設けをしているとして、「大嘘」を利用して私服を肥やしていると指摘した。同社はジュリアーニ氏に対して、13億ドルの損害賠償を求めている。